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ロンドン-パリ紀行 パリ編

Saturday 28,SEP,1996

今日ははやく起きようと思ったが、結局9時に起きて10時にでた。
メトロのFranklin.D.RooseveltのVirginにまた行って、ゲンズブールのビデオを買った(この時は、ビデオの方式が日本と違うことに気付いていなかった!!)。
このへんで朝飯を食べようとおもったら、カフェにそんな人は一人もいない。やはり土曜日だからなのか、それとも時間がおそいからか。とりあえずサンドイッチチェーン店"Pomme de Pain"でサラダを食べて、オルセー美術館に行った。オルセーは実は特に期待するものは無かったのだが、部屋は豪華だし、作品もなかなか面白かった。

CEZANNEの静物画があらためて良いなと思った。後期の「りんごとオレンジ」があって、いろんな方向からの光、アングルが一緒になっていて、でも自然にまとまっていて面白かった。それに、セザンヌは遠くからみるとまた素晴しい。すごくリアルに見えるから不思議。

昼飯はオルセーのレストランでブラックバス(だったかな)のサフランソース。これがまた良い。黄色のサフランソースがきれいでしかもおいしいし、魚自体の味もよい。つけあわせのキャベツとセロリもよい。
一緒に頼んだMuscadet Sur Lieはちょっとぬるかった。


オルセーの最上階にある大時計

オルセーを出て、いよいよ本日のメイン"Henri IV"へ。あいかわらず、すし屋のオヤジのようなオヤジがあいそよく向かえてくれた。

「今日はシャンパンをグラスで一杯欲しいんですが」
「あーシャンパンね。はいはいどうぞ」

はじめて、あこがれのカウンターでの立ち飲みを実行。横には旧来の客らしい老夫婦。弟子(と言ってもけっこう年)がコーヒーの数をまちがえたら、かなり怒ってた。さすがすし屋のオヤジ系。
おみやげ用にメドック赤とサンセール白を買った。

「あさって、私の誕生日なんですよ」
「お〜、それはそれは、よかったねえ。その日はパリで向かえるのかい?」
「いやいや日本です。今日発たなければならないんです」
「日本へ?」
「ええ。(さっき言ったじゃないのさ。うわの空だったのね)」
「ああ、それでこうやって2本も瓶を買ったのね」
「うん。あとシャンパン飲んだしね。どうもありがとう。さようなら」
「Merci . Au revoir !」

なんか、やっと会話ってのができた感じだった。
もうこれで今日やるべきことは終わり。でも空港に行くまで時間がちょっと余ってたのでモンマルトルへ。
これが失敗した。モンマルトルは坂道なのだった。重いワインを背負ってもうたいへん。それに土曜日で超観光地化していて、かなり幻滅した。カフェでもずっと無視されるし、まあそれでもアイス(ショコラ・コワントロー)は良かった。

このおかげで、空港に行く時間が1時間以上遅れてしまった。RERも乗り換えが実に不便。地下鉄は絶対LONDONの勝ちだな。
大急ぎで飛行機に乗って、今はこうやって飛行機のなかで書いている。
日本人ばかりの客のなかで、なぜかオレの隣はフランス人(English,French,Japanese少ししゃべれる)と、反対側の席はフランス語の本を読んでるカッコ良い日本人女性。

なんかこの10日間長かったような短かったような。えっほんとにLONDON行ったんだっけ?という感じ。LONDONにいたのがすごく昔のことみたい。カムデンもよかったし、"Henri IV"のオヤジもよかった。

Long Live LONDON !!
et Viva PARIS !!
Merci beaucoup . A biento !! また来ます。


帰国してすぐ、その日の夕食を買いに神楽坂の商店街へ。見慣れた光景。スーパーのおじさんが道行く客に「今日はりんごが安いよ!」とやっていた。買い物をすませて、スーパーをでると、どこかのお父さんが「それから、りんご2つと柿をください」「あいよっ!ありがとうございます!」
黄昏時の良い光景だった。ぜひこういう光景は写真とりたい.....あれっ?これはロンドンのフリーマーケットと同じだな!

結局ポートベロマーケットやアリーグル広場の人間クサイ場は、こんな近所にもあったのでした。どこも同じところは同じなのですね。

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30/SEP 1996


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