最終日。今日は朝から自由行動。朝飯のあと、WORLD
TRADE CENTRE のTower Recordsに行ったけど、
インターネットも使えなければ、MTVで気に入ったインドのグループのCDも無し。結局こないだ行った
サヤーム・スクエアのCD屋にいって、日本のみなさんにE-mail。今日はルンピニー公園まで歩こうかと思ってたけど、ここまですでにずいぶん歩いたので、やめた。
そういえば、ジム・トンプソンの家に行ってない。灼熱の太陽とほこりの中、歩いてジム・トンプソンの家。
一人でゆっくり見てまわりたかったのだけど、どうやら各国語別のガイドさんについてまわらないといけないらしい。なんとか知らんぷりして一人でまわろうと思ったんだけど、だめだった。
でもそのガイドさんが、いかにも聡明そうな美人でとてもよかった。ここにあるのは、古くは7世紀ごろの
とっても貴重な仏像などで、それがじかにここに置いてある。こんな大変なものをそのまんま置いておくなんて、だからガイドの下に動かなければならないってわけだ。ガイドのおねえさんは、仏像の説明をしたあと
ちゃんと仏像に手を合わせる。単なる美術品というのではなく、今でもしっかりと信仰の対象になっているのだ。
大事なものなのに、知らずに手でさわったり写真を撮ったりしてしまった。まったくバカな日本人観光客を演じてしまった。ごめんなさい。
しかしここにあるものは、古いもの好き、遺跡好きならこたえられないところだ。来てよかった〜。
美人のガイドさんは、説明が終わってもまだうろうろしているオレが心配らしくて、話かけてきた。
「アナタ、ステューデント?」
「いや、会社員ですよ」
「イクツデスカ?」
「27」
「オオー27...ア、ソウ...」
若く見えたのか、それとも、こんな歳の大人がこんな節操の無いことをしているのか、とでも思ったのか。
ジム・トンプソンの家をでて、がんばって歩いて、昨日の屋台でケーン・キョワンを食べた。もうこれくらいならタイ語でやれる。20バーツもちゃんと分かって、支払えた。
一度ホテルに帰ってちょっとだけ寝ようと思ったら、あっという間に待ち合わせ時間の5時を過ぎていた。
S夫妻は大きな袋に買い物の成果をたくさん持っていた。この時間までメシも食わずに買い物してたそうだ。
いやすごい。そうまでして買うものがあるのかな。たぶんあったんだろな。
そういえば、海外買い物ツアーってのがあるらしいが、どこがおもしろいのかと思う。
オレも今回たくさんものを買ったけど、買い物は旅の目的ではない。昔ツアーで海外旅行したときは、
「ハイ、ココデカイモノノジカン トリマス」ってのばかりで時間が無駄だった。
外国に来たのにその国の風情が味わえるところには興味を示さず、東急や伊勢丹でグッタリするまで買い物...。
買い物だけで満足するパターンの人は、その国の観光はしても、あらかじめ自分のイメージにあったものや
本に写真が出ていたものを見て確認するだけで満足してしまっているように思う。「旅行=確認」ということ。
人間には二つのパターンがあって、自分のイメージに合ったものを「確認」できれば、あとはどんな面白い、おいしい物事があっても、「もういいや」となる人。もう一つは、自分のイメージに無かったものを見つけることに喜びを覚える人。「よくわかんないけれど(よくわかんないから))行ってみよう」って感じ。
必ずどちらか、ではなくて、前者と後者のバランスがどっちに傾いているかという問題でしょう。前者の場合、自分のフィールドの外のものには決して目を向けないタイプ。オレはできるだけ後者のパターンでいたいと思う。
夕食はサヤーム・スクエアの中華料理屋。さすがに3人とも胃が疲れている。しかしここで食べたものは
フカヒレスープに鮑のごはん。日本より割安とはいえ、それでも今までで一番高い豪華な夕食だった。
食後に、前に行った足マッサージへ。前回やってくれた女の子がまた担当してくれた。彼女は日本語があまり
できないので、簡単な英語で話しかけたら、今回は話がはずんだ。SUEというこの子はとてもはにかみ屋さんで、おしとやかな感じがして、とっても印象がよかった。「明日、日本に帰る」と言ったら、
(社交辞礼なんだろうけど)ほんとに寂しそうにしてくれた。
いろいろとタイ語を教えてもらいながらマッサージしてもらってたら、あっという間に終了してしまった。最後に写真をみんなで撮ってお別れ。
「Bye bye , Sue !」
「Bye bye , Kenji ! I hope to see you again.」
二次会に行こうってんで前に行ったレストランでソムタム(パパイヤのサラダ)を食った。
閉店まではまだ時間があるのに、客はほとんどいなくて、従業員はテーブルに自分のごはんを並べて
食べ始めた。一応オレらは客として、その横のテーブルにいるのに。やっぱりおきらくな民族だな。
従業員たちはテレビをつけて、それを見ながらごはんを食べている。「あなたの知らない、恐怖の世界」みたいなオムニバスのドラマが、メチャメチャいんちき臭くて、従業員と一緒になって楽しんでしまった。
「チャンネルかえちゃだめだよ〜、さっきのホラーものがいいよ〜」(日本語)
「あれは今コマーシャルでしょ。こっちの中国ドラマがいいの!」(タイ語)
店を出ると夫妻は今度はタイ式マッサージに行くと言い出すので、オレは一人でディスコに行った。
一人でディスコはいかがなものかと思ったけど、あんのじょう客はみなグループとか二人連れで来ていた。
音楽は、最初のうちはなんだか'80年代風のまさに「ディスコ」調で困ったけど、だんだん良くなってきた。
途中でロックバンドが出た。オーストラリアのバンドで、わりと有名みたい。曲は聴いたことのあるものがあった。コテコテのハードロックで、踊る人は少なかったけど、わりとよかった。
バンドが終わったら、しだいに'90年代風テクノになってくれて、長居してしまった。
タイの青年グループも踊る。タイの女の子も踊る。白人金髪のおねえさまも、黒人も、ターバンのインド人も踊る。
ここでもごった煮状態。チャオプラヤ河と同じ。しかし、ここでも白人のおやじと若いタイの女の子のカップルやグループが目立つ。パタヤとかパッポン通りのようないかがわしさはないけれど、
外国、日本や欧米のアホどもが、この国をダメにしているのではないか?
タイ民族はとってもパワフルだけど、同時に力を抜いてるような気がする。今バンコクはどこに行っても
鉄道やビルの建設工事でほこりをまき上げている。
そうそう、たまには力をふんばって、がんばらないとね。外国のアホどもに骨抜きにされないようにしてほしいよ。ホントに。バンコク市内の鉄道が完成したら、また来たいと思う。楽しかったですバンコク。ありがとう。
−おわり−
あとがき:
この旅行の直後、タイバーツの暴落でタイの経済はボロボロになってしまいました。
あの作りかけの鉄道やビルはあのまま放置されているらしいとのニュースを聞いて、物事は人生と同じく、なにもかも全く思い通りには行かないものだと悲しくなりました。
マッサージ店の女の子たちは暮らしていけてるだろうか。World
Trade Centre
を闊歩していたタイ人OLはどうしてるだろう?チャイナタウンのみなさんは相変わらずだろうな...
などといろいろ思いをめぐらしているところです。
最近はだいぶ安定してきたようだし、自分の人生と同じで、のんびりやってくんだろうなと陰から見守っているところです。
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